機械仕掛けの夢。死に行く存在と、不死を得る物との狭間とうとうやってしまいました、To Heart。そしてこれまた見事にマルチに涙腺を撃破されてしまいました。うへぇ〜30前の汚いニーチャンを泣かさんといてくれぇ。 いや〜脚本すげーすね(^^;。 この、へ理屈が溜まりすぎてド腐れた私めに、おもいっきり感情移入させるたぁたいしたもんだ。うむ。 に、しても、なんぞプレイ後に考え込まされたりするなど、今までエロゲーでははじめてである。何を考え込んだかというと、「人の作りし物が魂の翼で羽ばたきうるか?」つー事。以下は、取り止めも無く、腐った脳から流れ出た廃液であるので決して真剣に捕らえたり、論理的文章ではないとかの批判はめされぬよう、くれぐれもお願い申し上げる。*0 いらぬことを考えはじめたきっかけは、「人間と区別する必要があるのか?」と主人公が言うあたりからで、この言動に対して、私非常にシンクロ率高かった。「高度の知性と自己増殖する機械は有機/無機の違いだけで、広義の「生物」に当てはめても構わないのではないか?」…と、これは、J.P.ホーガン「創造主の掟」のバックグラウンドに低く流れているテーマなのだが、まったく同感である。…ただ、マルチには人間の生殖行為は可能だが、生殖そのものは不可であるという制限が付くが…*1
これを「体を機械に置き換えたならば、どこまでが人間で、どこまでがそうでないか?」(内分泌腺が…とかいうカビの生えた論はさておく)という面から見たりすると「何が人間を人間足らしめているのか?」という所まで(ひさしぶりに)考えを巡らされるハメになった(笑) 身体構造においては、例えば、分子レベルでマイクロ/ナノマシン(人間の所作だわな)で構成された身体があるとする、このナノマシン群が、「世代の存在する限定されたオートマトン」で、ホメオスタシス(もち、ホロンを内包する)を持っていれば、どこが生物としての人間と変わるところが在るのだろうか? そう、…足りないのは死のみである。 では、死する存在であることが「人間」の条件なのか?これも、「個体」に限っての事であり、「種」そのもに関して、「特定の個体の死」には意味は無い。社会的(群体っすね)生物の…。 え?、花鳥風月を美しいと思ったり、好きな人を愛しいと思う心があるのが人間だって?…、周りの環境や、文化による刷り込みだよね、それって。
しかも、その刷り込みすら、脳内の生化学的な反応に過ぎんのだよ*4。〜僕が君を愛するのはホルモンのせいさ…。だいたい、個体についても、あなたがあなたたらしめる根拠ってなにさ?あなた、の、不完全なコピーである模倣子を受け取った「他からの証明」でしかないよねぇ。あ、必殺の「我思う故に我あり」を持ち出しますか…それでもなお「あなたは誰か?」の証明にはならんですよ。…*5
ない、ない、ない。 そして、これは…これこそ、アニメ界の 「GNU is Not Unix」である(再帰的なイミっつーコトで)アレ。ココロの壁。 人の形を保つ、ココロの壁。人の形によって生まれるココロの壁。そお。 ATフィールド(爆) ココロの壁も取り払えぬ(取り払っちゃうと、LCLになるので困る(笑))神無き(いや、ブッ殺したのだよね。わが同胞(はらから)よ。)世にあって、序列による自己の位置を特定できない(神はかくも便利な存在だったのか(笑))オノレらをオノレらたらしめる物を…作る。新たに神の所業…化学的偶然といわく言い難いいきあたりばったりな進化とかによる…の外側に、自分たちを頂点とする新たな序列を構築したくなるよね。 自らの姿に似せてしもべを作ることは神の所業である。 それは、あきらかに、ソロモンの環から切り離された無垢の存在を作り出すこと。 そうか。 マルチは、天使なのだ。 観念論的思潮(アンジェリズム:天使主義)渦巻くコンピューターの世界*6から天使そのものが生まれうるとはとても皮肉なことである。しかし、忘れてはいけない。 「天使は天界に在る限りは、美しく善なるものだ。しかしひとたびそれが地上に降りたとき天使は悪魔となる。」ことを。 天使の卵を生み出した暁には、それを地上で孵らせず、天上にて「我らの御使い」となるべき存在を育むべきなのかもしれない。なぜなら、我々以上・不死の存在は、この地球上では我々にとって、あまりにも危険すぎる。 ならば。 彼の者に天空を与えよ。*7 天使: …わたしたち/われわれはしもべじゃないよ。君らの後継者かな。 ん〜、頭痛くなってきたので、もう寝ます(笑) |
Conclusion |
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